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レーダーの指紋?? ~アメリカに助けを求め、断られた

TV朝日の報道
  ◇【報ステ】レーダー照射で泥沼化 水面下の協議は・・・(190107) --> こちら

テレ朝もちゃんと理解した上で、ツッコミも入れて取材したのかが真っ先の疑問である。
「レーダーの指紋って、なんですか?」
なんでそれをわかるまで教えてもらわなかったのか。

 というのは、
この騒動の最大の問題点は、
「どのレーダー装置が発した電波だったのか?」であって
それを問い詰めてはっきりしなければ、謎解きはスタートしない。
いつまでたっても「火器管制レーダー」という用語を使っている限り、
なにも解明されないし、なにも進展しない。

 ※ちなみに追跡レーダー(STIR-180)、探索および射撃統制レーダー(MW-08)と明確に区別すべきなのに、
防衛省は両者をごっちゃにして「火器管制レーダーだ」と定義。
これは、あとで突っ込まれたときに逃げられる道を作っておく、とも考えられる。
注意しなければなならない。
要するに、どっちだったかを明確にしなければレーダー装置をを特定したことにならない。

 ということで、
いまでも防衛省が特定できないでいるのは、
誤認している可能性があり、それを怖れているからだろうと推察する。

 2019年1月4日、統合幕僚副長がアメリカ側に電話で、
火器管制レーダーが照射された証拠の存在などを説明し、仲裁を頼もうとした。

 
 → アメリカに助けを求めたのに、あっさり断れた。

 中国がレーダーを照射した時でさえ、アメリカは仲裁に入ってくれたのに
こんどの騒動では仲裁が拒絶された。

2013年、中国海運の艦船が海上自衛隊の護衛艦に
射撃用レーダーを照射→アメリカが仲裁
  クリックで原寸大
TVasahi190107_12_s.jpg


 アメリカにとって同盟国同士であって、友軍同志であり
そこで起きた諍いにアメリカが仲裁に入れない、断わられたことは
極めて、極めて、極めて、異常事態である。

 そのことを取材クルーが理解していたなら
「ぬぬ!?」
「なにか変」
アメリカがなんで拒絶したのか?
それをアレコレ考えなければいけなかった。

 それどころではなく、
情報を貰うのが精一杯で、
自分の頭で考える回路はすでに萎えてしまっているかもしれない。

 そのヒントは最初に戻ることである。
レーダーの装置がどれだったかを明かさなければならないし
問い詰めなければいけなかったことである。
レーダー装置が特定されたら、どのモードの電波だったかが、次の詰問になる。
それがわかってやっとこさ、周波数はいくつだったか?の問いに移る。

 防衛省が言ってることをそのまま垂れ流すのは、
子どもの使いであって、取材とはいえない。

 取材の中で、スクリーンショットらしきモノが防衛省から提示され、
それをそのまま垂れ流し,
それがさも決定的であるかのような報道となったが
とても危険である。

  クリックで原寸大
TVasahi190107_10_s.jpg


取材記者と社内のチームも含めて内容を評価したはずだが
あのスクリーンショットらしきモノを見て、何も疑問がでなかったのか!?

 あのスクリーンショットはパルス波がでているときしか捕まえることがきない。
ところが、防衛省はもう一つのポンチ絵2を公開していて、そこでは連続波を臭わせている。
もちろん口に出していってないし、文字にしてもいない。
これも突っ込まれたときのことを考えて
あくまでも絵の中だけでストリーを展開しておこう・・・という姑息感がビンビン伝わってくる。

 強いレーダー波を連続して受信
  クリックで原寸大
continuousWave_s.gif


 防衛省のストーリーとしては「連続波を受信した、凄い音がした」
ということにしたいわけで、
連続波を強調したがっているのでパルス波は受信してないということになるが
ホントのところは藪の中。

 となると、それでは韓国に突っ込めないので
それじゃ、ということで防衛省が以前使っていた同機種のデータを持ち出してきて
スクリーンショットは以前の装置とそう違わないだろうから
それで代用してしまえばいい・・・、
ということになったのではなかったか。

 そのスクリーンショットを見た国民が「あれがレーダーを照射した装置だよな」と
勝手に思い込んでくれればシメシメという話がみえてくる。

 如何せんあのスクリーンショットはパルスモードの波形なので
連続波を受信したという確かな証拠にはなり得ない。
だから「これが指紋だ!」と思い込ませるには
国民が勝手に連続波を受信した装置に結びつけてくれたらありがたい・・・
そんな計算があったのだろう。

 防衛省も以前に同じ機種を使っていたということなので
その出力波形は当然に持っているはずであって
それを取材班にみせたのだろう。
それを「指紋」だといって・・・
そんなことが推理される。

 ということで
あのスクリーンショット示したところで、連続波を発した装置を特定することはできないし
そもそも、その連続波の認識自体にしても疑われているので
米軍が不審がることも理解できる。
 ※韓国側はP-1哨戒機が受信したその生データをみせろと要求している。
  日本側も早とちりで誤認している可能性があり、おいそれと出せない。

 日韓協議の中で
売り言葉に買い言葉となって、韓国からデータを出させるために口三味線を弾いただけという理解ができる。
そんなことにホイホイ乗ってしまうお馬鹿もいない。

米軍/アメリカが不審におもっていること
 ① アベ首相のごり押しに負けて稚拙に、そして拙速に動画を公開してしまったこと
 ② レーダー電波の誤認(米軍が解析している結果と異なる可能性)
 ③ 肝心な部分を(不利なこと)を隠しているのではないか
 ④ 両国間の関係をグチャグチャにした

 アメリカが仲裁を断った決定的な原因は、②と③であろう。
②について、米軍と同じ認識であって、③も隠し事がなければ、
たとえグチャグチャとなってしまったとしてもなんとかやりようがある。
 というのは、
アメリカにとって重要な同盟国同志がケンカしてていいわけがなく
だから万難を排して仲裁にはいるはずだが、
それには事実関係が一致していることが大前提となる。
 中国から照射を受けたときは
日米の事実関係に齟齬がなかったから実現したと推定される。
ということで、事実関係さえ同じ認識であったら
間に入って話をまとめることは十分に可能であって、拒否する理由はなにもない。

【 参考例 】
5GHz帯レーダーの実測値、送信出力波形
  クリックで原寸大
klystronRadarToshiba_s.gif


防衛省は「レーダーの指紋」と比喩したが、
それは、送信機の出力段に搭載されている各種フィルターで作られる
特性によって波形が整形されるが、そのことをいっているのではなかろうか。
フィルターを通ってでてきた生成物が似たような形をしているからといって
そのフィルターを搭載している装置が特定できるかといえば、難しい。
参考にはなっても、特定の装置だと断言する決め手にはならず
やはり受信した電波の生データでしか評価できない。

カテゴリ_火器管制レーダー
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