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【 高知白バイ事件 】 第35弾 ~司法の厚い壁…最高裁も再審認めず


 やはり12年は長いです。

事件を風化させてはイケナイですし、ご存じないお方もみえると思うので
KSB瀬戸内海放送・山下洋平氏による直近の取材をご紹介します。
 【 KSB瀬戸内海放送の公式サイト 】
 これまでの全ての記録が公開されています。
 ◇ シリーズ:高知白バイ衝突死 --> こちら

 この事件は、飛ぶ鳥落とす勢いだった「小泉政権下」で勃発しました。
時の国家権力が直接に関わる事件だけに
瀬戸内海放送としては社を上げて取材を敢行することに大きな不安があったろうと思います。
権力に対してモロに楯突くことになるわけですから、
何されても不思議ない危険があったからです。
 
 ところが、
経営陣はそれに怯むことなく、山下さんらの取材が続行され第35回をむかえました。
卓越したジャーナリズム精神の山下氏を賞賛することは勿論ですが
その取材に「OK」を出して、バックアップし続けている経営陣こそ、ご紹介しなければならないと思います。

『あの時、バスは止まっていた』 2009/11/18
山下 洋平 (著)
クリックで原寸大
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 過ぎたことをアレコレいってみても始まらないですが
この事件が残した教訓の一つは
「意に沿わない調書には、絶対にサインしない」ことです。<-- とっても重要

 どんなに脅されても、どんな甘いことをいわれようとも
「じぇったいにサインしたら、ダメ」です。

というのは、
 ニッポンの刑事司法はいまだに中世のままであって、
「代用監獄やめろ!」と散々国連が勧告しているのに、
それすら無視続けているニッポン。
そんな野蛮な国なので、
サインを拒否することによって「長期拘留」となる蓋然性が高いですが
たとえそうであっても
「サインしたら終りだ」と理解しておかないと、後で取り返しのつかないことになります。

ニッポンの刑事裁判というのは、
真実を明らかにする場でない」からです。

そのことを、図らずも現役裁判長が吐露していました。
 ■ 今晩、瀬戸内海放送で高知白バイ事件 ~「高知白バイ事故続報異例...裁判官が新提案」 --> こちら
 ■ 有罪率99.9% こんな裁判所はいらない! 元凶の最高裁 --> こちら

【一部再掲】
・・・
6年前のドキュメンタリー「裁判長のお弁当」の中にこんな一コマがでてきます。
現職の裁判長、名古屋地裁刑事一部天野登喜治判事が
表情一つ変えず、テレビのマイクに向かってこうコメントしています。
驚きました。
裁判では、検察から提出された証拠の認定をするほかない。
被告人が無罪かもしれないということを考える仕組みには、日本の裁判はなっていない。


裁判長にとっては事件の真相とか真実などということより、
検察から出された証拠を判断して、判決を下すという作業が重要だということです。
真相や真実は関心の対象ではないということです。
これほどあけすけにいわれると拍子抜けしますが、これが現実です。
これを打破するには新しい政権、すなわち真の近代国家に作り変えるほかありませんが
前途多難です。

【 高知白バイ事件はなにから始まった? 】
 「県警が事故責任を負うのがイヤだったので、一市民になすりつけりゃいいじゃん」
という、トンデモない動機が発端でした。
これ以上わかりやすい動機もありません。

 事実をありのまま出したら自分たちの責任となってしまうので
事故現場を捏造し、証拠写真などを偽造し、警察官の証言まででっち上げて、
次から次へと嘘で塗り固めていきました。

 必然的に、現場で起きた事故とはまったく異なる事故形態となってしまいました。
しかし、悪事は直ぐにバレます。
目撃者は何人もいた訳ですし、いくら捏造などをやって辻褄が合わないことでやり抜こうとしても無駄でした。
ことごとく暴かれていきました。

あのときの経緯が、ちょうどいま問題となっているモリカケと重なるところがあります。
辻褄が合わないことに対して、どんなに理路整然と追求されても、
平然とシラを切って証拠隠蔽、捏造、虚偽答弁を重ねて、既に1年を越えました。
そのメンタリティーには共通するものがあるという理解です。

 というのは、司法は政権の一持ち物に過ぎないので
必然的に国家権力を罰する組織も権力もない。
だから「オレたちが負けることはない」と、霞ヶ関も永田町も嘯いているのだろう、と。

 高知白バイ事件ではそれが最悪の形で具現化し
警察、検察と裁判所の三者が一体化してしまいました。
お見事というほかありません。
そして、
「凄まじい!」の、ひとこと。


高知白バイ衝突死(35)司法の厚い壁…最高裁も再審認めず
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(KSB瀬戸内海放送) - Yahoo!ニュース

「ブレーキ痕ねつ造は不可能」高知白バイ衝突死 最高裁も再審を認めず

5/26(土) 9:09配信
KSB瀬戸内海放送
 2006年、高知県で白バイとスクールバスが衝突し、白バイ隊員が死亡しました。
この事故をめぐっては警察による「ブレーキ痕のねつ造疑惑」が浮上。
業務上過失致死の罪で刑務所に服役したバスの元運転手が、出所後、再審・裁判のやり直しを求めていましたが、最高裁判所が「認めない」決定を下しました。

届いた最高裁からの通知
 最高裁の「特別抗告棄却」の決定文は、ゴールデンウイーク明けの5月9日、何の前触れもなく郵送で届きました。
(元バス運転手/片岡晴彦さん(64))
「高裁の時にちょっとガッカリきたけどね、ひょっとしてという期待感もあったけど。今の最高裁の件はガッカリも何も…なんちゅうたらええんじゃろうね、こんなもんかと」

バスは止まっていた?動いていた?
 この裁判は、2006年3月、高知市の国道交差点で、遠足の中学生を乗せたスクールバスと高知県警の白バイが衝突し、白バイ隊員が死亡した事故をめぐるものです。
 バスを運転していた片岡晴彦さん(64)や生徒らは「中央分離帯付近で停止中のバスに、猛スピードの白バイが突っ込んだ」と主張。
 一方、検察側は「バスが安全確認を怠り車道に進入し、白バイと衝突後に急ブレーキをかけて停止した」と主張しました。
(バスの後ろで事故を見た引率の校長)
「全然、バスは動いてませんでした。私の目の前で見えました」

(当時バスに乗っていた生徒)
「バスは止まっていたと思いますし、もちろん急発進とか急ブレーキとかそういう感覚もなかったんで」
しかし、裁判所は検察側の主張を全面的に採用。
 片岡さんは業務上過失致死の罪で禁錮1年4カ月の実刑が確定し、刑務所に服役しました。

有罪の決め手となったブレーキ痕に「ねつ造」疑惑
 有罪判決の決め手になったのは、検察が提出した実況見分の写真です。
 バスのブレーキ痕や白バイが引きずられた際にできた路面の擦過痕が写っていて、「バスが動いていた証拠」とされました。
 これに対し、片岡さんが出所後に行った「再審請求」の中で、画像解析の専門家が証拠写真のネガフィルムを鑑定し、ブレーキ痕や路面の擦過痕は「人為的に偽造したと疑わざるをえない」と指摘しました。
(画像解析の専門家 千葉大学/三宅洋一名誉教授)
「アスファルトの溝の中にまで黒いものがしみこんでいる。通常のゴムとはちょっと違うなという感じ」

 しかし、高知地裁は「ねつ造は不可能で、無罪を言い渡すべき明らかな証拠は認められない」として再審を認めませんでした。

再審請求…最高裁決定までの長い期間

 一般の裁判で知られている控訴、上告という「三審制」と同じように、再審請求の手続きでも決定内容に不服があれば上級の裁判所に申し立てる「抗告」を行うことができます。

 片岡さんの再審請求では、2014年の高知地裁の棄却から、高松高裁の即時抗告棄却まで1年10カ月。そこから、今回の最高裁の棄却まで約1年7カ月と、長い期間を要しました。

特別抗告棄却…第2次再審請求は?
(元バス運転手/片岡晴彦さん)
「(結果が)2カ月3カ月ぐらいでスッと来てくれたらね、切り替えもできるし。もう一回やってみようかという気持ちにもなるけど、こんなに引っ張られて、気持ちが萎える時分にボンときたらよ『よっしゃ』っていう気持ちは今はないわね。それをタイミング見よったかどうか知らんけどね」

 再審は、一度認められなくても、別の新たな証拠が見つかれば何度でも請求が可能です。静岡県の袴田事件は第2次、三重県の名張毒ブドウ酒事件では第10次再審請求までおこなっています。
 とはいえ、これまでに出していない新証拠が必要で、片岡さんは第2次請求をするかどうか即答を避けています。

「ねつ造は不可能」高松高裁の決定
 再審を認めなかった高松高裁の決定の大きな柱は、「事故後に現場に到着した警察官が、通行人や報道関係者がいる中、短時間で事故状況の偽装を企て、タイヤ痕や擦過痕をねつ造するのはほとんど不可能だ」というものでした。

 鑑定の結果、同じ現場で撮影されたタイヤ痕の先端の「濃さ」が違っていて、その濃い部分が中心からずれていることについては、「原因は不明」とした上で、「タイヤ痕の特徴の一部について科学的な説明がなされていないとしてもねつ造された合理的な疑いが生じるとは言えない」としました。

弁護団「専門家の意見を素人解釈で排斥」
(片岡さんの弁護団長/坂本宏一弁護士)
「衆人環視の中で(ねつ造が)できるかできないかということも何か証拠に基づくわけでなく常識的な装いで、そうでしょ、皆さんみたいな」

 弁護団は特別抗告の申立書の中で、「明白かつ新規証拠たりうる専門家の意見を、素人解釈で排斥している」と指摘。
 確定判決の事実認定に合理的な疑いが生じれば再審を開始できるとした、1975年の「白鳥決定」の判例に反する、と主張しました。

 しかし、最高裁・第三小法廷の林景一裁判長ら5人は「抗告理由に当たらない」と、片岡さん側の申し立てを全員一致で棄却。いわば「門前払い」でした。

(元バス運転手/片岡晴彦さん)
「衆人環視の中でブレーキ痕があるんだから描いたことはないと、頭から言われたら、そういう感覚で言われたらよね、攻めようがないわね」

再審請求から7年7カ月 時間の経過で…
 高知地裁に再審請求をしてからはや7年7カ月…「時間の経過」は、少しずつ闘う気力を失わせていました。

 高松高裁に即時抗告していた際、片岡さんの支援組織は、月に1度、街頭で再審開始を求める署名を集め、高裁に直接手渡していました。
 しかし、最高裁に特別抗告した後は、定例の会議も開かれていません。

事故から12年…元運転手の今の暮らし、そして思いは

 ハイヤー会社に勤務していた片岡さんは、事故で職を失いました。
 午前2時半起きで新聞配達を続けているのに加え、最近は、デイサービスの送迎や山間の高齢者世帯に弁当を配達するなど複数のアルバイトを掛け持ちし夫婦2人の生活を成り立たせています。

(元バス運転手/片岡晴彦さん)
「ずっと貧乏暇なしでいろいろやりよんやけど、なんとか食べていけるように頑張らないかん。たまにこの上の木を切ったりさせてもらいよるんだけど」

 そんな暮らしの中でも、いつ届くか分からない裁判所からの通知をひたすら待つ日々でした。
「郵便が届くのが怖い」という感情は、当事者でなければ計り知ることができません。

(元バス運転手/片岡晴彦さん)
(Q.悔しさは?)
「…悔しさはあるね、本当に。止まってたバスにどうしてスリップ痕がついた?ていう単純なことやけどね。本当に止まってるバスにブレーキ痕がつくということ自体がおかしいんじゃけん。(第2次再審請求については)ちょっと今時間をおいて考えさせてもらおうかと思いよるけどね」

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【ときどきのメッセージ】
 嘘八百を並べ立てて、強行採決を繰り返して国民を愚弄してきた衆参450超える自公の罪は極めて重い。次の選挙で厳しい制裁が下されるであろう。
 森友事件でも安倍政権のウソが次々バレ、「真相を語っていたのは籠池のオッサン」だったと認識を新たにした。
「改竄前決裁文書」に残っていた経緯説明は籠池氏証言と一致していた。
一部の自民が虚偽証言だ!と息巻いたが政府与党は籠池証言の「真正さ」を知っていたので手出し出来なかった。
 証人喚問を尽く拒否し続け、嘘の文書を元に国会の審議を1年以上妨害してきたアベ自公政権だった。
 ウソの資料によって国会の質問権を妨害したことで偽計業務妨害が問われ、有印公文書偽造の被疑事実はこれで確定した。
 共謀罪も問われることになるので行政のトップを含め関係者を聴取をすべく検察が動かなければならないしそれを期待するが、如何せん検察は既に腐っているのでトカゲの尻尾だけでお茶を濁すだろうことが見えている。
 堕落腐敗した刑事司法の頂点にいてその元凶となっている最高裁事務総局を解体し、併せて検察から起訴独占を取上げる。
検察組織を解体して特別検察官制度創設が急務の事態となった。
それを実行に移さない限り、森友事件にはじまる一連のモリカケレイプが解明されることはないだろう。
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